不動産業オーナーが美容室を譲渡：スピード成約と資金支援で叶えた双方の満足

不動産業から美容室事業へ参入も断念…異業種オーナーがM&Aに踏み切った理由

ー ディールの概要を教えてください。

本件は、港区にあるヘアサロンの店舗の売却でした。売り手様は不動産業界の方で、約5年間ヘアサロンを運営されていました。しかし、業界全体の課題でもある「人手不足」の問題を解消できず、店舗の売却を検討され、弊社にご相談をいただきました。買い手様は、都内でヘアサロンを展開されている方です。

最大の壁は“人手不足”――5年間の試行錯誤が導いた譲渡判断の裏側

ー　売り手のオーナー様は、どのような不安や課題を抱えていらっしゃいましたか。

売り手様は異業種から美容業界に参入されたのですが、業界の課題である「人手不足」に常に悩まれていました。当初は「他業種の視点を活かせば、人手不足の課題を改善できるのではないか」と期待されていたようですが、実際には約5年間この課題を解消できず、人手不足に頭を抱えていらっしゃいました。

ー　そのような不安や課題に対して、どのようなサポートをされましたか。

売り手様にとって一番安心して事業を譲渡できるのは、やはり同じ美容業界でしっかりと人材を確保・育成されている買い手様だと考えました。もちろん異業種同士のマッチングも一つの選択肢ではありますが、今回は人手不足に悩まれていたこともあり、まずは同業種で人材育成がしっかりできている美容サロンのオーナー様にアプローチしました。

ー　M&Aを支援するうえで、意識されていることはありますか。

案件を進める中で、買い手様よりも売り手様と長い時間をともにすることが多いです。だからこそ、売り手様の想いや大切にされていることを丁寧にヒアリングし、自分なりにもじっくり考えるようにしています。その上で、売り手様の想いにできる限り寄り添いながら、最適な買い手様をご紹介できるように心がけています。

わずか2ヶ月でディール成立！スピードM&A成功の鍵とは？

ー　今回の案件で最も印象に残っているポイントを教えてください。

オーナー様の強いご要望もあり、募集開始から引き渡しまでを約2か月弱というスピードで完了させたことが、特に印象に残っています。かなりタイトなスケジュールのなか、スピード感を重視して進めたことは、今でもよく覚えています。これまでにも、1か月以内で引き渡しを行うようなケースは何度か経験してきたため、こうした対応にはある程度慣れている部分もあります。スピード感が求められる案件についても、ぜひ安心してお任せいただければと思います。

ー　今回の案件が成功した要因はどこにあると思われますか。

弊社はファイナンスのサポートも行っており、事業譲渡に際して必要となる、不動産の取得資金や譲渡代金、美容サロンの機材・器具、さらには内装工事の費用などを、当社がいったん立て替え、リースという形でご利用いただける仕組みを整えています。そして、事業譲渡に際してこのスキームを利用したい方には、積極的にサービスをご提供しています。今回は買い手様がこのスキームを希望されたこともあり、スムーズに譲渡を進めることができました。当社が入ったことで資金調達も時間をかけることなく進められた点が、成功の大きな要因だったと考えています。

ー　今回のM&Aで、売り手のオーナー様が満足されたポイントを教えてください。

今回は、最初のご依頼時から「とにかくスピードを重視して進めてほしい」というご要望をいただいていました。私たちが担当する案件は、ギリギリの状態まで経営を続けながらも結局先行きが厳しくなり、ご相談いただくケースがほとんどです。今回もまさにそのような状況でした。そうした中で、オーナー様のご要望通りスピーディーに対応し、無事に譲渡を実現できたことが、何よりのご満足につながったのではないかと感じています。

事業譲渡後のアフターストーリー――売り手も買い手も“満足”できた理由

ー　M＆A後のアフターストーリーをお聞かせください。

譲渡後も、私たちは可能な限り売り手・買い手の双方と連絡を取り合い、その後の経過をヒアリングするようにしています。今回のケースでは、売り手様からは「本業である不動産業に集中できるようになった」と聞いています。また、買い手様からは「事業は非常に順調で、2カ月目頃から黒字化できている」と伺っています。こうしたお話を聞くと、本当に良いM&Aになったのではないかと思います。

ー　今後、美容室のM&Aを検討されている売り手様へメッセージをお願いします。

美容業界でのM&Aをご検討されているのであれば、ぜひ一度ご相談ください。弊社は美容室のM&Aを特に強みとしており、ご希望やご状況に応じて最適な買い手様をご紹介することが可能です。まずはお気軽にご相談ください。