売り手様は、地域密着で30年以上にわたり不動産業を営む、地元で信頼のある企業です。
管理業務を中心に手がけており、これまで代表がお一人で経営を続けてこられました。
売り手様はご高齢で、病気ではないものの体調に不調を感じることもあったそうです。現在お付き合いのあるオーナー様との関係も含め、「万が一自分に何かあったときにどうすればいいのか」という点が、一番の不安だと話されていました。
私の地元の企業だったこともあり、周辺の環境についてはある程度把握していました。ただ、地域に根差した不動産会社で近隣オーナー様との信頼関係も強く、全く別の方へ引き継ぐとなると、その関係性をどう移行するかが大きな課題でした 。そこで、「どのような形であれば、信頼関係を損なわずスムーズに引き継ぐことができるか」 売り手様と時間をかけて相談しながら進めていきました。
遠方の案件の場合は、どうしても資料でしか物件を把握できないのですが、今回は地元の案件だったこともあり、休みの日や実家に帰省した際に、「売り手様がどのような物件を扱われているのか」実際に自分の足で見て回りました。その点が印象に残っています。また、売り手様が非常にユーモアのある方で、和やかな雰囲気でスムーズにやり取りが進められたことも印象的でした。
買い手様のお人柄の良さが、なにより大きかったと感じています。遠方にもかかわらず何度も現地に足を運び、売り手様と一緒にオーナー様のもとへご挨拶に伺うなど、非常に丁寧な対応が成功のポイントであったと思います。第一印象も非常に良く、行動一つひとつが信頼につながっていたように感じています。
買い手様とはオーナー様への挨拶回りなどを通じて関係を深められ、「息子のように思っている」と話されるほど信頼されていました。それほどまでに信頼できる方に出会えたことが、売り手様が最も満足されたポイントだと思います。
引き継ぎ後の物件を見に行く機会があり、移行が少しずつ進んでいる様子を確認できました。電話番号や看板の変更など、目に見える形で変化が感じられたのが良かったです。また、売り手様と買い手様と一緒に食事をさせていただき、無事に終えられて良かったと改めて感じました。
私自身、M&Aという事業に携わるまでは「会社は続けるか、やめるか」の二択だと思っており、事業承継という選択肢があることを知りませんでした。特に一人で事業をされている方は、「相談相手がいない」「どこに相談すればいいかわからない」と、不安を抱えることもあると思います。結果、やむを得ず廃業を選ぶことや、何もできずに時間だけが過ぎてしまうこともあると思います。そうした方々が、何かあったときに相談できる存在でありたいです。もしお悩みがあれば、「インフィニティライフ」という会社を思い出していただき、お気軽にお問い合わせいただければ嬉しいです。
株式会社インフィニティライフ