売り手様は関東で清掃業を営んでいらっしゃる方で、売上高は約30億円でした。買い手様は関西で物流業をしていらっしゃる上場会社様でした。
売り手様は非常に事業意欲が旺盛な方で、その会社を立て直すために入社されていた方でした。現在の事業に一通り目処がつき、次の経営者様に経営を担っていただきたいということでご相談いただいた案件でした。売り手様ご自身、様々な事業をされていましたが、M&A自体は、初めてのことだったため、長年のお付き合いがある弊社にご相談いただき対応させていただきました。ご不安に感じられていた点としては、どのような企業が買い手様に適しているかということでした。
非常に幅広く買い手企業様をご提案させていただきました。ファンドの方々を含め、さまざまな事業を展開している企業様にアプローチしました。物流業界の企業様や、サービス業界の企業様、給食事業を行っている企業様など、多岐にわたる企業様に対してご提案しました。
売主様が悩まれていたのは、どのような方に事業を引き継いでもらうのが最適かという点でした。これに対して「こんな事業をしている企業が適しているのではないか」という具体的なシナジーをご提案させていただきました。それが1番のポイントだったと思います。
買い手様の決め手としては以前より、サービス業に進出したいという意図をお持ちだったことが大きな要因でした。
また、案件が成約した要因としては、売り手様が清掃業で買い手様が運送業を営んでいるということから、相乗効果が見込めるということで上手くいったと考えております。
しっかりとした企業様にご希望通りの条件で引き継ぐことができたという点です。
売り手オーナー様とはその後、個人資産の管理に関して様々なご相談をいただき、引き続きお付き合いさせていただいております。 また、買い手様については、事業をどんどん広げたいというご要望をいただき、そのためのご支援を継続して行っている状況です。
現在、運送業界では「2024年問題」があるように、労務管理に関しては非常に厳しい状況です。売却を検討される場合、労務管理をしっかりと整理してから進めることが重要です。放置し続けていると、買い手様から厳しい目で見られる可能性があるので、事前に問題を解決しておく必要があります。
株式会社コスモスコンサルティング
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