白石様: 製造業に長く従事し、非破壊検査や溶接、鉄鋼といった分野に携わってまいりました。製造業以外では、サーバーサイドのプログラマーや営業職としての経験を有し、人材派遣会社の役員も務めた経歴がございます。
また、20歳前後の頃より、上場企業の有価証券報告書を分析することに興味を持ち、日常的に目を通しておりました。そうした中、久しぶりに再会した経営者の方からご自身の事業売却に関するお話を伺ったことを契機に、「M&Aアドバイザー」という職業の存在を知ることとなりました。
私のこれまでの経験や関心事を把握していたその経営者の方から、「多様な業種に精通しているのであれば、M&Aの仕事に向いているのではないか」とのお言葉をいただき、強く背中を押されたことが、M&Aを本格的に学び始める契機となりました。現在は、その学びを活かし、実務に取り組んでおります。
白石様: 弊社は、製造業や建設業におけるM&A案件を数多く手掛けております。また、私自身が職人としての現場経験を豊富に有していることから、M&Aにおいても現場の実情を重視したご支援を行っている点が、大きな強みです。
M&Aのプロセスには一定の型がありますが、実際には売り手様・買い手様それぞれに異なるご要望や背景が存在します。そうしたお一人おひとりのご希望を最大限に反映しながら、各案件に応じたオーダーメイドの支援を行える点も、弊社の大きな特長です。
白石様: 私が最も大切にしているのは、売り手様・買い手様双方の「明確な目的」を常に意識することです。売り手様には「なぜ事業承継を行うのか」、買い手様には「なぜこの会社の譲り受けを検討しているのか」といった、明確な動機や目的が必ず存在します。
しかし、M&Aは長期間にわたるプロセスであり、条件交渉やさまざまな調整を重ねる中で、当初の目的が見失われてしまうことも少なくありません。だからこそ、「このM&Aは何のために行うのか」という軸をぶらさず、常に目的を見据えた支援を行うことを心がけております。
また、売り手様・買い手様双方のご希望を可能な限り叶えることに加え、M&Aをゴールとするのではなく、その後の事業が円滑かつ持続的に成長していくことを見据えたご支援を行うことも、常に意識して取り組んでおります。
白石様: 特に印象に残っているのは、売り手様がご病気を抱えていらっしゃった案件です。事業承継のご支援を進めるなかで、売り手様は治療と並行して取り組まれており、心身ともに大きなご負担を抱えていらっしゃいました。とりわけ、M&Aが最終段階に差しかかる頃には、不安なお気持ちがより一層強まっていきました。
当初は、身体への負担を考慮し、今後の人生を見据えて事業承継を進め、自身の治療に専念したいとの強いお気持ちをお話しいただいておりましたが、一方で「本当に事業承継を進めてよいのか」という迷いや葛藤も生じていらっしゃいました。
M&Aをここで中断することも選択肢の一つであるとお伝えしながら、売り手様と今後の人生についてじっくりと話し合いました。M&Aの取引だけでなく、売り手様の人生そのものに寄り添ったこの経験は、私にとって非常に深く心に残るものでございます。
白石様:ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの長期休暇には、友人と共に泊まり込みで釣りに出かけることが恒例となっております。船上で朝5時頃から釣りを楽しみながら、皆でビールを飲み交わし、和やかに談笑する時間を何よりも大切にしております。
また、週末など仕事が落ち着いている際には、妻と共に美味しい料理を味わいに出かけることが、私の最大の楽しみとなっております。
白石様: 現在のM&A支援事業につきましては、アドバイザーの増員を図りながら、引き続き後継者不在の経営者様への貢献を継続してまいります。
また、M&Aを進める過程で、買い手様が買収資金の融資を受ける際に必要となる事業計画書の作成支援も行っており、今後はこのような融資サポート事業も積極的に展開していきたいと考えております。
白石様: 弊社では、まず第一に売り手様のご希望を丁寧にお伺いし、そのご意向を最大限に尊重しながら事業承継の取り組みを進めることを最も大切にしております。例えば、「迅速に進めたい」というご要望にはスピーディーに対応いたしますし、「じっくりと検討したい」という場合には、お客様のペースに合わせて丁寧に進行いたします。
また、「特定の企業様にアプローチしてほしい」「自社の取引先様にご紹介いただきたい」といった地道な取り組みにも柔軟に対応しております。どのようなお悩みやご相談でも構いませんので、まずはお気軽にお申し付けください。
弊社では、「こうしましょう」「ああしましょう」と一方的に進めるのではなく、じっくりと対話を重ねながら、お客様と共に歩んでまいります。何なりとご相談いただけますと幸いです。
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