日髙様: 新卒でみずほ証券株式会社に入社いたしました。みずほ証券では香川県の高松支店に配属され、リテール営業やホールセールスに従事いたしました。その中で、多くの経営者様と関わる機会があり、事業承継に課題を抱えていらっしゃる方が非常に多いことに気づきました。また、証券会社内でもM&Aを通じてクライアント様に寄り添う動きが出始めており、私自身も中小企業様向けのM&Aに強い関心を抱くようになりました。
その後、高松支店での3年間の勤務を経て、東京本社へ異動となったことを契機に、知人を通じてM&Aのコンサルティング会社へ転職いたしました。M&Aのコンサルティング会社での勤務を通じて、最も大きな課題として感じたのは、手数料の高さでございました。高額な手数料が障害となり、本来支援できるはずの企業様にアプローチできていないケースが多く見受けられました。
この現状を改善すべく、31歳の時に起業を決意し、リーズナブルな報酬体系を実現するM&A仲介会社を設立いたしました。
日髙様: 株式会社リーディングの社名には、2つの由来がございます。
1つ目は、本来出会うはずのなかった売主様と買主様を、私たちが仲介することによって成約へと導くという「リードする」という意味です。
2つ目は、業界のリーダー的な存在となりたいという想いを込めて、リーディングという社名を選びました。
日髙様: 弊社はヘルスケア業界の企業様のご支援に特化しており、特に薬局のご支援を中心に取り組んでいます。そのほか、病院、クリニック、介護施設など、多岐にわたるヘルスケア関連の企業様へのご支援を行っております。
ヘルスケア業界に特化していることから、売主様のご意向に沿った候補先を、迅速にご提案できることが強みでございます。
日髙様: 成約実績のうち、半数以上は薬局のご支援でございます。年間で5件から多い場合は10件ほどの実績を毎期挙げております。
薬局様のご支援においては、事業譲渡のスキームが多く用いられますが、中には株式譲渡として10店舗前後の薬局のご支援を行った事例もございます。
日髙様: この仕事に携わるうえで最も大切にしていることは、クライアント様が何を求めていらっしゃるのかを意識しながら対話を重ねることです。M&Aにおいては、価格、従業員様の雇用、取引先様との関係性など、さまざまな条件が重要となります。そのため、クライアント様が特に重視される点を的確に把握するため、丁寧かつ深い対話を心がけております。
また、会社勤めの頃から先輩に教えられた「当事者意識」という言葉を、特に大切にしております。私にとってこの言葉は、「自分の後ろには誰もいない」という意識を持つことを意味しています。売主様と買主様の間を取り持つ立場として、いかなるミスも許されず、連絡の遅れや対応の怠慢が案件の進行に支障をきたすこともあります。そのため、一つひとつの対応に細心の注意を払い、責任を持って業務に取り組んでおります。
日髙様: 印象に残っているエピソードとして、業界に入って初めてご支援させていただいた案件があります。1社1店舗で薬局を経営されている売主様からのご相談で、買主様はMR(医薬情報担当者)として従事されていたものの、調剤業務の経験はほとんどお持ちでない方でした。
案件自体は非常にスムーズに進行し、無事に契約も締結されましたが、契約締結後に売主様が心臓のご病気により緊急入院されるという事態が発生いたしました。ご病気は譲渡の理由の1つではありましたが、買主様は調剤業務の経験がほとんどなかったため、引き継ぎが十分に行えず、非常に困難な状況に直面されておりました。
そこで、私自身が人材紹介業のような役割を担い、知り合いの薬剤師や取引先の方々に連絡を取り、対象となる薬局で勤務可能な薬剤師を10名ほどご紹介いただきました。これらの方々に交代で勤務していただくとともに、買主様ご自身にも現場で勤務していただくことで、円滑な引き継ぎを実現することができました。
後日、買主様からは、調剤経験が豊富な薬剤師の方々から多くの助言を受け、大変貴重な経験となったとのお言葉を頂戴いたしました。最終的には、入院されていた売主様の病室にてクロージングを行い、私にとって今でも非常に印象深いエピソードとなっております。
日髙様: 現在の趣味は2つございます。1つ目はゴルフで、業務を通じてお客様の中にもゴルフをされる方が多く、私自身もゴルフを楽しんでおります。そのため、仕事の一環としてもプライベートとしても、よくラウンドに出かけております。
2つ目は料理です。現在は料理教室にも通っており、たまにではありますが、家族のために料理を作ることもございます。家族に喜んでもらえることが、私のモチベーションとなっております。
私は現在、4人家族で、子どもは7歳と4歳になります。経営者の先輩方からは、「子どもと過ごせる時間は意外と短い」とのお話を伺うことが多くございます。仕事に追われる日々ではありますが、休日はできる限り子どもと過ごす時間や家族との時間を大切にし、有意義で楽しいひとときを過ごしたいと考えております。
日髙様: 弊社はM&Aのコンサルティングサービスに特化した事業を展開しておりますが、クライアント様からはM&A以外にも多岐にわたるご相談をいただいております。特に、薬剤師やドクター、介護職員などの人材紹介や、不動産売買に関するご相談が増加しております。
こうした背景を踏まえ、昨年10月には当社従業員が宅地建物取引士の資格を取得したことを契機に、不動産事業への進出を視野に入れております。また、人材紹介サービスにつきましても、これまでコンサルティングサービスの一環としてご支援させていただきましたが、今後はより本格的に展開し、クライアント様に一層ご満足いただける会社を目指してまいります。
日髙様: 弊社は薬局のM&Aを得意としており、一昨年、『なぜかうまくいく薬局M&A成功法則』という書籍を、出版会社様からのお声がけをいただき、商業出版させていただきました。
書籍の出版を契機に、多くの方々から引き合いをいただけるようになりました。そのため、薬局のM&Aに関しては、当社に安心してお任せいただければと考えております。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
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