売り手様は2つの事業を手がけており、そのうちの1つが福祉系の訪問サービスでした。もう一方の事業を伸ばしていきたいという意向から、M&Aを検討することになりました。
売り手様が伸ばしたいと考えていた事業は、固定資産を取得しながら拡大していくビジネスモデルの事業でした。そのため、もう一つの事業を早急に現金化する必要があり、タイトなスケジュールの中で早期に譲渡を進めることが大きな課題となっていました。
このようなケースでは一般的にプライベートエクイティファンドの方が、検討スピードが早くM&Aにも慣れているため、PEファンドを中心にリストアップを行い、早期に打診を進めていきました。最初のロングリストには事業会社も含めて約100社をリストアップし、そこから売り手様がNGとする企業を除いたうえで一斉にアプローチをかけました。好き嫌いのはっきり分かれる業種だったため、最終的に残ったのは数社でしたが、その中で最も条件の良い会社様とM&Aが成立しました。
スケジュールが非常にタイトで、打診開始から意向表明提出までは確か1ヶ月ほどしかなかったと思います。その短期間で100社への提案をやりきるのが大変でした。
スケジュール感が重要という前提がある中で、株価など経済的な条件も同様に大事な要素でした。当然ながら売り手様はできるだけ高く売りたいと考え、買い手様とは利益相反が生じます。しかし、あまりにも現実的ではない数字で提案してしまうと、決まるものも決まらなくなってしまいます。そこで、売り手様にフェアバリューを十分にご理解いただきながら進めたことが、今回の成功につながったと思います。
スケジュール通りに希望の金額で譲渡できた点に、ご満足いただけたと思います。
スケジュール通りに希望の金額で譲渡できたことで、売り手様はその資金を活用し、もう一つの事業へ投資を行うことができました。お話を伺う限り、順調に進んでいるようです。一方、買い手様はもともとKPI管理を徹底されていましたが、M&Aを機にさらに強固な経営基盤を築かれ、売上・利益ともに順調に伸びています。結果として、双方にとって非常に良いM&Aとなりました。
今回は、事業承継ではなく「選択と集中」という観点でのM&Aでした。事業をしていると、どうしてもご自身のリソースが分散されて、並の成長になりがちだと思います。そのなかで、事業を1つに絞ることは、素晴らしい選択肢だと思います。同じように複数の事業を抱え経営資源の分散に課題を抱えているのであれば、M&Aを選択肢の一つとしてぜひご検討ください。
株式会社ジャーニーズ
株式会社ジャーニーズ
今回のディールは、短期間での譲渡という課題を抱えながらも、売り手様の意向に沿った結果を実現することができました。適切なターゲットリスト作成と迅速な提案、そして売り手様がフェアバリューを十分に理解されたことで、双方にとって最良の合意に至ることができたと感じています。