譲渡額
非公表
売上高
非公表

建設業界の事例

「資本提携で未来を切り開く:建設業M&Aの成功事例と戦略」

エリア
関東
オーナー
50代
売却検討理由
後継者不在
スキーム
株式譲渡

五十嵐 次郎

ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社

本案件では、成長に必要な資金調達を資本提携によって実現し、事業のさらなる発展を可能にしました。同業の強みを活かせる買い手とのマッチングを進めることで、円滑な承継と従業員の安心を確保できた点が成功の鍵でした。業界理解のあるパートナーとの連携は、単なる資本提供を超え、事業のシナジーを最大化します。M&Aは、企業の課題解決と成長戦略の両面で有効な手段となり得ることを示した案件でした。

事業の未来を切り開く、資本提携による挑戦

ー ディールの概要を教えてください。

本案件は、建設工事業を手がける会社の事業承継です。オーナー様は創業者として事業を立ち上げ、会社を成長させてきました。今後さらなる成長をするためには資金が必要で、これまでは銀行からの借り入れを中心に資金調達を行ってきましたが、これ以上の借り入れは難しい状況でした。その中で、有力な事業会社と資本提携やM&Aを行い、有力な事業会社の資本力を借りながら借り入れ調達を行い、事業を拡大させたいとお考えでした。また、将来的には事業承継も行いたいとご相談を受け、事業承継先の探索や打診を進めてきました。

課題は資金調達、有力パートナーを見つけた秘訣

ー 売り手のオーナー様は、どのような不安や課題を抱えていらっしゃったのでしょうか。

今後事業を成長させていくうえで資金調達が一つの課題となっていました。その中で、自社ではこれ以上の資金調達が難しく、課題解決ができない状況でした。

ー そのような不安や課題に対して、アドバイザーとしてどのように対応されましたか。

資本力や資金調達力、事業基盤の強い同業者で、かつ売り手様の強みを活かせる事業パートナーを探し、提携することが最善策だと考えました。


成功の鍵は業界理解、同業者の強みを活かす

ー 今回の案件で最も印象に残っているポイントを教えてください。

相手先の探索や打診を進める中で、複数の候補者様をご提案し、面談を実施しました。最終的に成約に至ったのは、売り手様の事業内容に非常に近い事業を展開されている事業者様でした。周辺事業を営む候補者様とも面談を行いましたが、事業内容への理解が十分ではなく、成約には至りませんでした。同業の事業者様のご提案は、オーナー様にとって最も事業に理解のあるご提案で、そこが双方にとって好印象につながったと思います。

ー 今回の案件が成功した要因はどこにあると思われますか。

候補先の探索においては、弊社が従前にデータベース化している買い手候補先への打診に加え、提携先やM&Aプラットフォームなど、多様なソーシングルートから候補先をご提案しました。マッチングプラットフォームを含めた幅広い情報収集と候補先への打診が、本件の成功に繋がったと考えています。

ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社 五十嵐 次郎 氏

従業員とともに安心の承継、信頼を築く準備の力

ー 売り手オーナー様が最も満足されたポイントを教えてください。

従業員様にこれまでと同様の業務を安心して担っていただくことが、事業の安定性や各種工事の施主様への安心感にも繋がります。そのため、従業員様にいかに安心いただけるかがポイントだと考えていました。
買い手候補先様とは、従業員様への説明内容をあらかじめすり合わせ、準備を整えた上で丁寧にご説明いただきました。その結果、従業員様にも安心して新しいオーナー会長のもとで事業を担っていただくことができ、売り手様にとっては大きな安心材料となったのではないかと思います。

― M&A後のアフターストーリーをお聞かせください。

それぞれの事業者様が計画されていたタスクをフォローさせていただき、買い手様・売り手様ともに満足されて事業のご承継に至ったとお聞きしています。


M&Aを考える全ての経営者へ、一歩踏み出す勇気

ー 今後M&Aを検討されている工事業の売り手様にメッセージをお願いします。

工事業にはさまざまな業種がありますが、どれも人手不足が常態化しており、経営課題となっているケースが多いかと思います。その中で、有力な事業者と提携やM&Aで事業承継することで、強化された事業基盤のもとで人材確保や採用強化が行えるようになる可能性があります。M&Aは、課題解決の非常に有効な手段の一つと言えます。こうしたお悩みをお持ちの方は、経験豊富なM&Aアドバイザーに一度ご相談いただくことをおすすめします。