本件は自動車販売業と小売業の、 事業再生案件です。売り手様は東北の自動車販売業者で、厳しい事業環境の中で事業譲渡および事業スポンサーからの支援を検討されていました。最終的には、同業の有力な事業スポンサーからのご提案いただき、ご支援に基づいて事業の譲渡および事業継続を実現しました。
売り手様は、複数の事業を展開されていました。その中で、当該事業の自動車販売業に関しては、今後事業の継続や成長を自社で進めていくことが、資金面においても事業面においても厳しい経営状況にありました。
複数の事業を展開されている中で、当該事業を別の事業者に譲渡することを、経営課題を解決する選択肢の一つとして提案しました。
売り手様にとっては非本業の事業の承継を行い売却代金を確保できるというメリットがありました。 また、顧客や従業員様にとっても、経営が不安定な事業者ではなく有力な事業者様の元で安定的に事業を継続できるというメリットがありました。こうして、経営課題への対応策として非本業の事業を譲渡し、 財務の健全化を図りました。
財務基盤強化のために非本業事業の売却を行う中で、当該事業をより高く評価してくれる 会社からご提案を受けることが、本件の課題でありプロセスの目的でした。
複数の候補企業に同じ条件、同じタイミングで提案を行うことで競争環境を作り出し、最も高い評価をいただける買い手候補を見つけることが、本案件のポイントだったと思います。
一定のプロセスを設け、すべての候補先に対して同じ条件で検討していただくことによって、対象事業をより高く評価してくださる方から提案をいただき、比較検討することが可能となりました。公平で透明性のあるプロセスを確立して本件を進めたことが、成功の要因だったと考えています。
こうした活動プロセスにより、当初想定していた通りに事業価値を十分に評価いただける提案を受けられた点に、ご満足いただけたのではないかと思います。
買い手様は販売業や小売業における豊富な経験とスキルを持つ従業員と地域の顧客基盤を引き継ぐことで、新たな事業基盤を構築することができました。
一方、売り手様は、非本業の部門を適切な条件で譲渡し、売却代金で財務基盤の強化を図ることができました。また、従業員の皆様は、新たなグループにおいて従来と同等の条件で安心して働くことができています。
双方にとって、非常に良いM&Aとなったのではないかと思います。
事業再生型のM&Aは近年増加傾向にあります。事業再生型M&Aは、通常のM&Aとは異なり事業譲渡や会社分割を行い、場合によっては金融機関の支援を受けることになります。金融機関等との折衝、弁護士等の士業との連携が必要で、非常に高度なスキルと経験が求められます。そのため、成功させるには、経験豊富なM&Aアドバイザーをリテインすることが重要です。そうすることで、事業再生型M&Aは事業を再生させる非常に有力な手法の一つになります。
事業再生で抜本的な事業の改善を図りたいとお考えであれば、経験豊富なアドバイザーにご相談されることをお勧めします。
ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社
ファイブ・アンド・ミライアソシエイツ株式会社
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本案件では、経営課題の解決策として、非本業の事業譲渡による財務基盤の強化を実現しました。公平で透明性のあるプロセスを徹底し、最適な買い手を見つけることで、売り手・買い手双方にとって最良の結果を生み出した点が成功のポイントです。事業再生型M&Aは、単なる売却ではなく、新たな成長機会を創出する手段となります。適切なプロセス設計と経験豊富なアドバイザーのサポートが、成功への鍵となることを示した案件でした。