譲渡額
非公表
売上高
非公表

スーパーマーケット業界の事例

再生型M&A事例 早めのご相談を

エリア
中部
オーナー
60代
売却検討理由
事業の選択と集中
スキーム
事業譲渡

磯村 崇

株式会社コスモスコンサルティング

この案件では、再生型M&Aを成功させるために、多くの調整と努力が求められました。売り手様と買い手様の双方にとって、地域の関係性を理解し、適切な戦略を取ることが鍵となりました。再生型M&Aを検討されている方々には、早期のご相談が重要です。私たちの経験と知識を活かし、皆様のビジネスに最適な解決策を提供いたします。

案件の概要:再生型M&Aの成功事例

-案件の概要について

 この案件は、再生型のM&Aになります。売り手様は、中部地方でスーパーマーケットを5店舗運営されている会社様になります。中小企業活性化協議会(旧:再生支援協議会)からのご紹介があり、売り手様が廃業を検討しているとご相談いただきました。 売り手様は複数の金融機関からの借り入れで、債務超過に陥っていました。ス―パー事業の方で、店舗によっては事業が成り立つのではないかというところから、第二会社方式を活用してM&Aを行いました。 


第二会社方式のメリット・デメリット

-第二会社方式のメリット・デメリットについて教えてください。

 買い手様にとっては、採算事業のみ引き継ぐことができるというメリットがあります。一方で、従業員様が残るかどうかは契約次第なので若干の不安要素であると言えます。 売り手様にとってのメリットは、今までの事業を清算し次の事業を始めるときのマイナスがないという点が挙げられます。

赤字店舗をどのように売却したか

-赤字の案件をどのように売却したのかを教えてください。

 5店舗のうち4店舗を譲渡し、不採算店舗のみを残し倒産するという方法で行いました。その後、売り手様は事業の売却代金をもとに金融機関への返済を行いました。再生案件なので、残念ながら、誰もが喜ぶようなM&Aにはなりませんでしたが、事業を残すことはできました。 

-この案件で最も印象に残っているポイント

 再生型の案件ということもあり、売り手様だけではなく買い手様もシビアにならざる得ない状況でした。私どもは売り手様のFAとして案件を担当しておりましたが、契約の直前まで、会社付近のホテルに泊まり込みで関係各位の意見調整を行い、契約書の確認などの業務をしたことは印象に残っています。  特に印象的な業務としては、数十本ある鍵の番号を控えてどこの場所のカギなのかを確認して一覧表を作成した業務を行ったことです。M&Aアドバイザーとしてまさかこのような業務をすることになるとは、思っていませんでした。

コスモスコンサルティング株式会社 磯村様

 M&A成約の決め手と重要なポイント

-この案件が成約したポイント

 買い手様が売り手様の店舗のある地域に進出したかったというところです。スーパーマーケットは陣取り合戦のようなところがあると思います。買い手様は、特定の地域に集中して店舗を出店するドミナント戦略として、同業他社よりも競争を優位に運びたいという思惑がありました。その中で、売り手様がスーパーマーケットを経営していた地域は地主様の関係が複雑で、その関係性をまとめないことにはその地域への進出は難しい状況でした。その関係をまとめられるのは売り手オーナー様しかいないということで、買い手様からするとM&Aでなければその地域に進出できないという状況にあり、M&Aが唯一の解決策だったと思います。  


-債務超過で売却を検討されている売り手様に向けたメッセージ

 なるべく早くにご相談をいただきたいです。早期にご相談いただければ破産や倒産を防げるケースもあります。一つの目安として2〜3期連続赤字になる前や、債務超過になる前に、早期にご相談いただくことで、多くの解決策をご提案できると思います。