譲渡額
非公表
売上高
非公表

医療/福祉業界の事例

事業の選択と集中で、訪問看護業を同業に譲渡

エリア
関東
オーナー
50代
売却検討理由
事業の選択と集中
スキーム
事業譲渡

他の仲介会社様との競合になった案件になります。
他の仲介会社様が買い手候補となるお客様をたくさん紹介しておられましたが、譲渡企業のオーナー様が不信感を抱いておりご相談いただきました。
譲渡価格は他の仲介会社様がご提案していた買い手様が高かったのですが、弊社がご紹介した買い手様と成約されました。

成功への道筋:訪問看護事業売却のサクセスストリー

― ディールの概要を教えてください。

売り手様は年商約1億5000万〜6000万円規模で、買い手様はグループ全体で売上約20億円規模の介護運営会社です。売り手のオーナー様は看護師で、看護以外の事業にも関心をお持ちでした。10年近く訪問看護を続けてきた中で、他の業界にチャレンジしたいと思うようになり、 訪問看護事業を続けながら別の法人を設立されました。その後、このまま訪問看護を続けるよりも新しいことをやりたいという気持ちが強くなり、訪問看護の会社を売却する決断をされました。


売却の秘訣:初めての訪問看護事業売却を乗り越える

― 会社を売却するにあたって、売り手のオーナー様はどのような不安や課題を抱えていらっしゃったのですか。

オーナー様にとって訪問看護事業所の売却は初めての経験で、「この規模で売れるのか」と不安を感じていらっしゃいました。また、訪問看護以外の介護事業も少し手掛けていたため、それを譲渡するべきかどうかも迷われておりました。ただ、オーナー様としては、そこは今後続けたい事業ではなかったため、基本的には廃止するか売却するかで悩まれていました。

― 売却できるのかという不安に対して、どのように対応されましたか。

  訪問看護業界は今後も成長が期待されており、同業はもちろん異業種を含む多くの企業が買収を希望していました。 また、訪問看護業界において年商1億数千万円規模の事業所のM&Aは大きな案件でした。大規模案件だけ狙っている買い手候補先とも定期的に連絡を取っていました。初期段階から売り手様に、「この規模で利益も出ているので問題なく売れると思います」というお話を事前にできたのは、アプローチとしてよかったのではないかと思っています。

MTPC 酒詰様

誠意がカギ!最も印象に残るディールの瞬間

― 今回の案件で最も印象に残っているポイントを教えてください。

今回の案件は他社との競合となりましたが、売り手様としては「金銭面ではなく、しっかり誠意を持って対応してくれた企業に売却したい」とのご意向をお持ちでした。競合となったため、「このぐらいの金額でどうか」「不安な点があるので、最終結論をもう少し先延ばしにしたい」といったやり取りが繰り返され、結果的に成約までの期間が伸びていってしまいました。その中で、弊社が一緒に取り組んだ買い手候補様は、「これぐらいの金額で購入する」との意思をすぐに示し、早く取引を進めたいという誠意を見せたことで成約に至りました。それが印象に残っています。

― 売り手オーナー様が最も満足されたポイントを教えてください。

売り手オーナー様は、買い手様の誠意に強く惹かれていました。買い手様と今後どのように運営していきたいのか話をする中で、「ここに譲れば安心だ」と感じられたそうです。また、「迅速にしっかりとした評価をしてくれたことも嬉しかった」と、満足されていました。


訪問看護業界の未来を築くM&A成功事例とアドバイス

― M&A後のアフターストーリーをお聞かせください。

 従業員の皆様も、今回のM&Aに大変満足されています。買い手の社長様は従業員の皆様が円滑に業務を進められるように、「不安に感じていることはありませんか」「業務で改善してほしい点はありますか」など、しっかりとコミュニケーションも取りながら運営を行われているそうです。従業員の皆様も、大変喜ばれていました。
また、今回のM&A後、買い手様には他の案件も弊社経由で買収いただきました。今回のM&Aではトップ面談等を通じて売り手様の信頼を得て、従業員の方への配慮も欠かさずしっかり足場を固めていただいたことで、 運営も軌道に乗っています。その後、別の案件も買収いただき2件目に繋がったことは、仲介者として非常に嬉しく思います。


― 訪問看護業界でM&Aを検討されている方へメッセージをお願いします。

  訪問看護業界は伸びている業界ではありますが、資金繰りの悪化や看護師の人材不足、採用の難しさなどが原因となり運営がうまくいっていない事業者も一定数いらっしゃいます。もし、事業の売却や経営に関してお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
また、買い手様にとって、事業の新規出店は多くの労力が伴うと思います。時間の効率化という観点では、M&Aは非常に効果的な手段になると思いますので、もしお困りであればご相談いただければと思います。