本案件は、M&Aの経験がない売り手オーナー様が、初めてのM&Aに挑まれたケースでした。当初、M&Aという選択肢自体を考えておらず、不安や不信感を抱えていました。そのため、手続きの意義や買い手側の視点を細かく説明しながら、少しずつ信頼を築いていくことを重視しました。
また、買い手様も民泊事業に初めて取り組むという背景があり、最終局面で大きな不安を抱えられていました。その際、予約サイトの操作方法を画面共有しながら説明するなど、具体的なサポートを行い、時間をかけて信頼関係を深めることで、最終的に成約に至ることができました。
本案件の成功のポイントは、「地道なコミュニケーション」と「誠実な対応」でした。M&Aは単なるビジネスの取引ではなく、売り手様・買い手様双方が納得できる形で進めることが重要です。特に未経験のオーナー様にとっては、不安を一つひとつ解消することが成約への鍵になります。
成約後も、売り手様は新たな環境で清掃業をスタートし、順調に成長されています。一方、買い手様はM&Aを通じて民泊事業に深く関わるようになり、業界内でのプレゼンスを高めています。
民泊業界は今後さらなる成長が期待される分野であり、ノウハウを持つ事業者の価値はますます高まるでしょう。事業承継やM&Aを選択肢として考えられている方々には、ぜひ「信頼できる相手との対話」を大切にしながら、新たな可能性を模索していただければと思います。
本案件は、海外在住の不動産投資家様が、国内の民泊事業の管理負担を理由に売却を決断されたケースでした。M&Aの選択肢が明確に見えていたわけではなく、「民泊事業は売れるのか?」「適切な評価額がつくのか?」といった不安を抱えながらのご相談でした。
案件規模が大きかったため、通常のネットワークではなく、M&Aマッチングサイトを活用し、多くの買い手候補者との対話の機会を作ることに注力しました。その中で、次の事業を模索していた20代後半の買い手様と出会い、理想的なマッチングへとつながりました。
最も印象的だったのは、基本合意後に発生した減額交渉です。買い手様は、民泊事業の収益性に対して懸念を抱き、減額を希望されました。一方で、売り手様としては長期間の交渉を経てきた経緯があり、気持ちの整理が必要な状況でした。しかし、数ヶ月にわたる信頼関係の積み重ねがあったからこそ、最終的に交渉が円満にまとまり、成約に至ることができました。
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